MODELLBAU
1:48 三菱 99式軍偵察機/襲撃機 (Nichimo)

Type99_ReconPlane_1
製作:1980年ごろ
記事:2002年3月25日
ニチモはいまでも1/48の飛行機シリーズを販売しているが、みんな20年以上も前の製品である。
しかし、一式戦闘機97式艦上攻撃機などは、最近までリニューアルされなかったこともあり、デキのほうも今の目で見てもそこそこのグレードで、その価値は高い。

この99式軍偵も、ニチモとしては新しい(おそらくシリーズの最後?)し、マイナーな機種なので、その存在価値が低くなることは、しばらくはないと思う。
このキットは、発売当時(1980年頃?)の製作で、ちょっとつらいデキであるが、何とか製作記事を書いてみた。

◇コクピット・キャノピー
コクピットは、ニチモのパターン通り、いろいろな補器類やタンク類がパーツ化されてごちゃごちゃした感じである。

キャノピーは、ここもニチモのパターン通り、ちょっと枠が太い。

◇胴体
軍偵察機と襲撃機で、胴体窓の開け方を選ぶようになっている。
資料もなくて作成してしまったので、胴体窓が空いていない襲撃機タイプということになる。

全体に凹ラインでパネルラインとリベットがびっしり施され、現在の趣味ではうるさい感じだが、当時としては、最新のモールド表現であった。

◇主翼・尾翼
主翼は、後縁がいかにも厚い。
思い切って削り込み、消えてしまったリベットやトリムタブを再現してあるが、いまひとつの仕上がりである。
左翼の着陸灯はムクだったので、透明プラ材に置き換えてあるが、まだ、反射板を仕込むようなことはできていなかった

◇エンジン・プロペラ
エンジンも、ニチモスタンダードにたくさんのパーツが用意されていて、丁寧に塗り分けるだけで精密感が上がる。
プロペラやスピナーも、いい感じだと思うが・・・

◇降着装置
固定式の主輪と尾輪だが、特に問題ないと思う。

Type99_ReconPlane_2 Type99_ReconPlane_3 Type99_ReconPlane_4
◇小物
ピトー管、後部旋回機銃、翼下の爆弾など、すべてキットのパーツをそのまま使用している。

◇塗装・マーキング
塗装はキット指定の、ダークブルーのものとした。
マスキングシートを切り出して、すべてエアブラシで仕上げてあるが、クリア塗料によるツヤ調整をやっていないので、全体的に”ガサガサ”した感じだ。
(当時は、クリア塗料でツヤを整える技術がなかった)

◇まとめ
塗装色が暗すぎるのとツヤがなくて、できあがりのイメージが非常に悪い。細部も各飛行灯などをクリア部品に置き換えていないなど、手抜きが目立つ。
そろそろ、リベンジにトライしてもいい時期であるが、他にも作りたいキットがたくさん控えているので、いつのなることか・・・

◇参考資料