MODELLBAU |
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1:48 三菱 零式艦上戦闘機21型 (Tamiya) |
製作:1996年12月18日
記事:1996年12月18日 |
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タミヤの一連の零戦シリーズの最初のもので、25年近く前(たぶん1973年発売では?)の、古いキットではあるが、プロポーションやディテール感が良く、なんと言っても価格が安い傑作キットである。バリエーションとしては、2式水戦がある。
しかし、さすがに21型はタミヤの零戦の中でも一番古いキットだけあって、各部に金型の痛みやバリが見られる。また、以前(20年ぐらい前?)に作ったときに比べて、胴体と主翼の合いが悪くなっているような気もする。 フィギュアは座り姿と立ち姿の2体付いているが、さすがにミリタリーミニチュアのタミヤだけあって、今でも一級品のデキである。 |
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◇コクピット・キャノピー
キャノピーを閉めるつもりなので、コクピットは付いているパーツだけで充分である。座席に軽め穴を開けて、シートベルトをドラフティングテープから作ってある。
内部色は青竹色で塗装して、銀と黒で汚しをかけてある。また、いつものように照準器のリフレクタガラスは、おせんべパックの薄い透明プラ板を使い、ヘッドレストの後部に、軽め穴?を3ヶ所ばかり開けてある。 キャノピーは、胴体に比べて若干幅が狭いので、できるだけ拡げるように接着してやった。このキャノピーは絞り直すか、市販の塩ビ製キャノピーと交換したい部分である。 |
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◇胴体
例のタミヤタッチで、凸線と凹線が混在しているので、凸線を凹線に彫り直してある。
形状やパネルラインなどは問題がない。 |
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◇主翼・尾翼
胴体と同様に、全て凹線に彫り直してある。
また、翼端灯は赤・青のクリア材で、置き換えてある。 |
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◇エンジン・プロペラ
エンジンは、シリンダーのパーツとギアハウジングの2つだけだが、あまり見える部分でもないので、気にならない。アルミ、ダークシルバーで塗装し、黒でコードとスミ入れをしてある。
プロペラ・スピナーはこのシリーズ共通して問題があるところで、スピナー前部+プロペラとスピナー後部の2つのパーツで構成されており、隙間の処理がやりにくく、プロペラがスピナーにくっついて見えるのも困ったところである。 ここは、まずプロペラを切り落とし、スピナー前部と後部を組み合わせ充分に整形する。 プロペラを取り付ける部分はピンバイスで穴を開け、そのほかパネルラインや調整用の穴などを開ける。プロペラは1本づつていねいに整形し、スピナーと塗装後組み合わせてある。 |
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◇降着装置
キットが古いだけにバリが多いが、基本形はしっかりしている。この脚類は、タミヤのなかでも21型と32/52型では別のパーツになっている。
主脚カバーのステー部分を、ブレーキパイプが通るように細い□形ヤスリで切り欠き、極細のハンダ線でブレーキパイプを追加してある。 尾輪は、キットのままだと胴体から出っ張り過ぎのような気がしたので、2mmほど縮めてある。 |
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◇小物
ピトー管は、0.8mmのアルミパイプ+0.6mmアルミパイプ+0.3mm真鍮線で作り直した。また、アンテナマストも、真鍮線から削り出してある。
胴体の7.7mm機銃も、0.8mmのアルミパイプ+0.6mmアルミパイプで、また、主翼上の主脚引き込み確認用の指示棒は、0.3mmの真鍮線で作り直してある。 21型は、カウリング下のオイルクーラを貫通して、何かのパイプが出ているが、これは0.8mmの真鍮パイプで作り直してみた。 増加燃料タンクはキットのものを、パネルラインを凹線に直しただけで使ってある。 |
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◇塗装・マーキング
キット指定の、空母赤城搭載機「AI-101」号機とした。
塗装は、全面明灰白色、カウリングのみ黒(最近でたカウリング色)である。 垂直尾翼の「AI-101」と細かいマーク以外は、全てマスキング+エアブラシで仕上げてある。垂直尾翼の黄線は、真珠湾奇襲時には付いていないが、これがないと寂しいので付けてある。 |
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◇まとめ
久々に製作した、タミヤの零戦21型であるが、20年前に作ったものとは、だいぶ進歩したデキになっていると思う。これも、私の腕が上がったということか?
(20年もやっていて進歩していない方がおかしい)
これで、今年は 52型乙(タミヤ改)、 52型(ハセガワ)、 32型(タミヤ)、 それにこの21型と4機の零戦を1/48スケールで完成させたことになる。 1996年も残り少ないが、何とか2式水戦を年内に完成させたい。 |
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◇参考資料
1) 世界の傑作機(新シリーズ)No.7 1987年7月号 零式艦上戦闘機11型〜21型
2) 世界の傑作機(新シリーズ)No.9 1986年3月号 零式艦上戦闘機22型〜63型 3) モデルアート 1995年10月号 4) モデルアート 1995年11月号 5) モデルアート 1984年12月臨時増刊号 零戦 6) Aearo Detail 7 三菱零式艦上戦闘機 ※資料(5)と(6)は毎度の事だが、増原氏からお借りした。いつも、ありがとうございます。 |