MODELLBAU
1:48 Supermarine Spitfire Mk.Vb (Airfix)

SpitfireVb1_1
製作:1993年12月29日
記事:1994年3月12日
10年くらい前にでたキットで、当時はプロポーションが一番良い1/48のキットであった。
最近はハセガワ・タミヤから相次いで、1/48のスピットが発売されているので、今は苦労してこのキットを作ることはない。

ちなみに、新作のスピットは、タミヤのほうができも良いようで、値段も安い。


◇コクピット・キャノピー
エアフィックスのキャノピー内部は、モールドはあまいのであるが、雰囲気が非常に良い。最新のハセガワ1/48タミヤ1/48は良くできているが、カッチリし過ぎている気がする。
色はよく「ジンクロ」と指定されるが、あれはアメリカ機の機体内部色(キャノピー内はインテリアグリーン)で、イギリス機は明るい緑灰色。
キャノピーが厚く良く見えないので、きれいに塗り分けてシートベルトを追加しただけ。ヘッドレスト後部の支柱は、実機には付いていなかったようだ。

キャノピーは、ちょっと厚ぼったいが、キットのものをそのまま使用している。

◇胴体
プロポーションは非常に良いと思う。特にエンジンカウリングの膨らみ方が良い。
モールドは、凸ラインなので、全面的にスジボリを彫り直してある。

◇主翼・尾翼
主翼は、ちょっと厚いような気がするが、もちろん そのまま。主翼端の合わせめに、すき間とヒケが多く、パテ/水ペーパで整形。
スジボリは、同様に全面彫り直した。下面、20mm機銃用膨らみの前に、収納式着陸灯の開閉扉があるのでモールドを追加。左翼下面のオイルクーラは後部がもっと斜めになっているようだ。
主翼中心の着陸灯は、後ろにアルミ板などで反射板を取り付けた。塗装後に、赤と青の色付きランナーを翼端に付けて航行灯としてある。
垂直尾翼・水平尾翼とも後部エッジが厚いので充分に削り込んで、トリムタブロッドや尾灯などを作り直した。

◇エンジン・プロペラ
スピナーは大きすぎるので、根元を1.5mmほど切り詰めた。プロペラは充分にヒケやバリを取って、水ペーパーで磨いてある。
排気管に機銃を暖めるため暖気を取り込むパイプが付いているので(SpitfireでもMk.Vだけに見られる?)延ばしランナーで追加してある。

◇降着装置
足まわりは何もしていない。
主脚の固定用金具に0.3mmの穴を開け、ブレーキパイプは実機でも全く目立たないので、追加していない。

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◇小物
アンテナマスト、ピトー管などキットのままである。
塗装後、アンテナマストうしろの編隊灯を透明プラで再現した。これは、色付きランナーをのばしランナーにして線香であぶって丸くし、整形したもの。

◇塗装・マーキング
No.243スコードロンの、SN◎M(SN EN821)とした。 上面:ダークシーグレイ+ダークグリーン、下面:ミディアムシーグレイのイギリスのWWII中期〜後期標準塗装である。
塗装はすべて、エアブラシで行った。マーキングはマスキングシートを切り出して、エアブラシ塗装で仕上げた。細かいステンシル類は、最新のタミヤ1/48 Mk.Iからトレード。

ちなみに、このSN◎Mはタミヤ1/48 Mk.Vの指定塗装だが、SNMのデカールがスカイになっている。しかし、写真から見て胴体後部の帯のスカイよりも明るい色に見えたので、白色とした。
あとで気がついたが、この機体では胴体の帯が下面まで回っていないで、ミディアムシーグレイのままとなっている。ここはタミヤの塗装指定も間違っている。

◇まとめ
このキットは、製作記事を書くようになった、最初のキットである。
当時はただ漫然と、製作日記的なものを考えていたのだが、それが現在のHPにアップするようになるとは・・・
今では、資料を本から探すということもあまりしないで、もっぱらHPに頼っている。時代はどんどん、進んでいく。

◇参考資料
1) 世界の傑作機 1975年2月号 スピットファイアMk.I〜XVI
2) エアカムシリーズ No.3 Spitfire Mk.I〜XVI