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製作:2003年7月20日
記事:2003年10月17日
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モノグラムの1970〜80年代のキットである。
この時代のモノグラムは、パネル開閉選択のギミックと、整備員などが組み合わせで、ディオラマ風に仕上げられるキットを発売していた。このキットがその先鞭を付けたキットと言われている。
これらのギミックや、左右で開/閉状態と違っているカウリングフラップなど、趣味に合わないので、全て閉じた状態としてある。
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◇コクピット・キャノピー
コクピットは、もちろん3人分用意されているが、資料(1)に掲載されている内部写真と比べて見ても良くできている。
コクピットに貼るデカールも用意されているので、メリハリのあるモールドを丁寧に塗り分けるだけで精密なコクピットが再現する。
キャノピーは胴体パーツの合いが悪く、接着してからガリガリ削り合わせる必要があった。もちろん、磨き直しも必要である。
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◇胴体
いつものようにパネルラインを彫り直してあるが、3本もあるので、面倒も3倍。
中央胴体上部が、機銃ターレットのため、平面となっているので、整形には苦労させられる。
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◇主翼・尾翼
主翼は、前面のエアインレットのモールドが浅く、実感に欠けるので、キットのモールドを削り落として、プラ板で仕切り板を再現してみた。
また、フラップが別パーツとなっているが、こちらもすき間ができてしまうので、プラ板などで調整する必要があった。
尾翼は、特に問題ないようだ。
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◇エンジン・プロペラ
エンジンは、片方のラジエータフラップが開いた状態なのを、プラ板で閉じた状態に修正。開いているアクセスパネルも閉めた状態で、すき間を埋めてある。また、カウリング下面のメッシュ部分を切り取って、金属メッシュに置き換えてある。
プロペラは、スピナーと一体モールドで、合わせ目にの修正が面倒な構成だが、目立つような段差はできない。
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◇降着装置
主脚、前輪ともキットのパーツのまま。ブレーキパイプもキットモールドままである。
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◇小物
機首両側の八木アンテナや、両ブーム下面のアンテナマストは、金属材料で作り直し、20mm機銃も、金属パイプにアルミテープでデティールを加えたもので置き換えてある。
機銃ターレットの、12.7mm機銃はキットのパーツを使用した。
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◇塗装・マーキング
塗装は、黒一色なので、多少グラデーションをつけて見たが、ツヤの感じを変えた方が、のっぺりとした感じから逃れられるようだ。
国籍マークと尾部の製造番号は、マスキング+スプレー。その他は、キットのデカールや流用デカールで仕上げた。
エンジン周りの焼けた塗装は、パステルで表現して見たが、ちょっと、実感に欠けるできとなってしまった。
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◇まとめ
完成すると、とにかく大きな飛行機で、機体規模はB-25とほぼ同じ。”どこが戦闘機だ!?”と言いたくなる。ただ、その分、コレクションの中でも、一際目立つ存在であることには間違いない。
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◇参考資料
1) 世界の傑作機 P-61ブラックウィドウ(文林堂)
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