MODELLBAU
1:48 Lockheed P-38J Lightning (Monogram)

P-38J_1
製作:1990年1月28日
記事:1993年3月14日
最近、ハセガワから新作が発売されるまで、1/48ではこのキットしかなかった。ニチモは、中身を見たことはないのだが、このキットのコピーという噂である。

J型、L型、M型、パスファインダー型、写真偵察型のコンパチブルでよくできたキットだが、もちろん、作りにくいことは言うまでもない。



◇コクピット・キャノピー
キャノピー内部は良くできているので、塗装しただけでデティールアップはしていない。
キャノピーは分割さていて、胴体との間にすき間ができてしまう。

◇胴体
パネルラインを、掘り直してある。
機首のガンベイも良くできていて、パネルが開くギミックがついているが、重りを入れる場所がないのと機首ラインが乱れるので、重りを入れてパネルを固定してしまった。
中央胴体下部に赤、緑、黄の着陸灯がついているので、パラソルチョコレートの心棒で再現したが、反射板をつけるべきだった。

エンジンカウル付近の小さなエアインテークは開口したり、金属パイプで作り直した。

◇主翼・尾翼
主翼、尾翼もパネルラインを掘り直し、主翼端は微妙なラインで反り上がっているので写真を見ながら充分に削り込んだ。
翼端灯は塗装後に、パラソルチョコの心棒を丸くして取り付けた。

◇エンジン・プロペラ
スピナーとプロペラが一体となっているので、プロペラを一度切り離してから、スピナーをきれいに整形してある。
プロペラは最後に、延ばしランナーのガイドをつけてから取り付けた。

◇降着装置
特に手は加えていないが、ブレーキパイプぐらいはつけるべきだった。

P-38J_2 P-38J_3 P-38J_4
◇小物
12.7mm機銃は、アルミパイプで置き換えたが、それ以外はキットのパーツを使用している。

◇塗装・マーキング
塗装は”JANNE”。以前、作ったハセガワの1/72もこれだった。
この1/72を製作した時は資料(2)のカラー塗装図を信じて、中央機首を赤色に塗ってしまったりスピナーと機首の帯を白色としてしまったが、今回は資料(1)の写真から、機首は銀色(+黒色)、スピナーは黄色とした。

最初に下地をグレーで塗り、細かい傷をチェックする。銀色は3種類のトーンで塗り分けた。 国籍マークの白色部分や尾翼のマークは型紙・エアブラシ、その他はデカールを使用した。
最後にクリアでツヤを整え、デカールのはがれ防止としてある。

◇まとめ
完成まで、だいぶ苦労してしまったが、コレクションのなかでも目を引くキットである。
ラジエターが小さい初期型も欲しいところであるが、うわさでは、ハセガワのキットもあまり作りやすくはないそうである。

◇参考資料
1) 世界の傑作機 No.106
2) 航空ファン 1973年11月号