コクピットはもちろん、A-3と同じパーツだが、キットのままで問題はない。シートベルトはファインモールド辺りのエッチングパーツを使いたいのだが、手持ちがなかったので手に入れ次第追加することとした。
キャノピーは、通常タイプとガーランド・ハウベの両方が用意されている。F-8なので、ガーランド・ハウベとした。

胴体は、点検口のクリップなどモールドされていないが、そのまま。
主翼フェアリング部の接着・整形に気を使う。ここは、Fw190の形状から来ている問題なので仕方がない。

主翼は大きな問題はないが、上半角度が過剰とならないよう、気を付けて組み立てた。前に作ったA-3では主翼と胴体とのすき間を、主翼を持ち上げて無くしたおかげで、上半角が過大となり、イメージを悪くしてしまった。ここは、胴体側の幅を広げて対処するのが正しいやり方である。
垂直尾翼は、前縁の厚みが気になるが、A-3で修正した割には、効果がなかったので、今回はキットのままとした。
水平尾翼は特に問題ない。

エンジン・プロペラもA-3と同じパーツである。エンジンはいいとして、プロペラはいかにも付け根が細い。前作A-3では、他のキットから流用して修正したが、今回はキットのパーツを使用した。

主輪と主脚カバーは、きちんと後期型となっている。主脚カバーはA-3では形状が良くなかったが、問題ない形状に改善されている。主輪は取り付け角度が違っていたのを、穴を大きめにして対処しているので、取り付け角度が決め難くなっている。
尾輪も含めてキットのままで、極細のハンダ線でブレーキパイプを追加しただけである。A-3では、トルクリンクの軽め穴をピンバイスで開けたのだが、完成後全然見えないので、今回は省略した。

20mm機銃は0.8mmのアルミパイプで作ってある。また、ピトー管は0.8mm真鍮管と0.3mm真鍮線の組み合わせである。
胴体下のETCラックは、揺れ止めが横棒付きとなっているので、削り落としてプラ板と延ばしランナーで鉤づめ状のものに置き換えてある。
このラックにぶら下げるものだが、なぜかこのキットには増加タンクしか入っていないので、ハセガワのA-8から250kg爆弾を流用してある。両翼下の50kg爆弾と爆弾架はキットのまま使用した。

マーキングは、キット指定の「緑のダブルシェブロン」としたが、キット指定の塗装／マーキングとは少々変えてみた。
まず、基本塗装は下面：RLM76（ヘルグラウ）に上面：RLM82（ヘルグリュン）＋RLM75（グラウバイオレット）としてある。RLM82のところはRLM83の可能性の方が高いのだが、この方が見栄えが良いので、この迷彩としてある。
パターンは当然良く分からないので、指定通りの基本パターンである。この基本塗装は、ほとんどマスキングを使用せずに、エアーブラシで仕上げてある。

次に、マーキングであるが、キット指定の胴体の細い黄色の帯は何となく、ピンと来ないので省いてある。また、資料(1)の記事では、垂直尾翼の方向舵をグリーンとしてあるが、これはキット指定通り黄色とした。
グリーンのダブルシェブロンと第�U飛行隊マーク、水平尾翼のスワチカや細かいステンシルなどはデカールを使用し、胴体と主翼の国籍マークや機首の黄色の帯、スピナーのスパイラルなどはマスキング／エアブラシで仕上げてある。
仕上げとして、明るい部分はアクリルのダークグレイで、また、暗い部分はマットブラックでウォッシングし、ドイツ機のイメージから艶消しのクリアで艶を整えてある。排気管や機銃のスス汚れは、パステルの黒を使ってある。