MODELLBAU |
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1:48 Focke-Wulf Fw190A-8 JG4 (Ootaki) |
製作:1988年ごろ
記事:1994年9月4日 |
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オオタキの古いキットであるが、表面のパネルラインのパネルラインやパーツの合いの良さなどは、今でも一級品である。
しかし、やはりオオタキのキットらしく、機首のボリューム不足、13mm機銃カバーのボリューム不足など、全体のイメージを悪くしてしまう欠点を持っていて、実際完成させてみると、機首部が細くてFw190の力強さが感じられない。 最近、ハセガワからトライマスターのキットをベースしにて、1/48でFw190A-8のキットがようやく発売されたようなので、(トライマスターは高すぎたし、エッチングパーツや金属パーツが多すぎて、私は全然買っていない)Fw190をいっぱい並べられる日も近い? |
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◇コクピット・キャノピー
バスタブ型の簡単なものだが、Fw190のコクピットは狭く、完成後は良く見えなくなるのでシートベルトを追加しただけ。
メータパネルは奥に入り過ぎてしまうので調整してある。メータフードのエッジを薄く削り、照準器用の穴を右側にオフセットして開けた。照準器もそれらしくでっち上げてある。 キャノピーは特徴あるスライド式、キットのまま使ってある。 |
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◇胴体
繊細な凹線でパネルラインが表現されていて、きれいなデキである。
最初に書いたように、機首部と機関砲カバーのボリュームが不足しているが、改修は不可能またはめんどうなので目をつむった。 |
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◇主翼・尾翼
主翼外形は問題ないが、主翼付け根の20mm機関砲のバルジ形状がおかしく、外翼の機関砲パネルの差異が無視されている。(Fw190のキットではいつも問題になるところで、トライマスターはさすがにここはキチンと処理していた)
主翼付け根のバルジは目をつむって、外翼はMG151 20mm機関砲を装備した機体を選んだので、翼下面の2段バルジを自作した。 機銃の出口も主翼中心線より少し下側にきて、その部分にカバーが付くのでこれも自作した。このタイプの場合、パネルライン自体にに変更はない。 水平・垂直尾翼は問題なし。水平尾翼の取り付けが機軸と直角になるように気をつけよう。 |
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◇エンジン・プロペラ
エンジンがついていないが、強冷ファンが付いていて、良く見えないので、何もしていない。(実はめんどうだった)
エンジン後部のルーバーが開状態でモールドされている、型抜きの関係で形状もおかしいので、削り落としてからプラバンでルーバーを作り直した。 カウリング両わきの排気管がついていない。ムクのモールドをカッターなどで根気良く開口して、ビニールチューブで排気管を再現した。エンジン下面にある排気管はランナーを削って付けてある。 機首のボリューム不足に関係してか、スピナーが一回り小振りに思えるが、流用するパーツもないのでそのまま。 |
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◇降着装置
主脚、主輪は良い。脚カバーのイメージがよくないが、自作もめんどうな形状なので、キットのまま使用してある。ブレーキパイプの付け方が分からなかったので、追加しなかった。
主脚収納口は、デティールアップしたいところだが、ここも資料不足を思慮不足で何もしていない。 尾輪はとんでもない形になっているので、プラ棒などで支柱を自作した。ついでに作業性を考えて、後から取り付けられるようにしてある。 |
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◇小物
胴体や主翼下面に付くアンテナ類は全て自作した。
増槽ラックはまあまあ使えるが、増槽や機銃パックは使う気がしない。機銃はすべて金属パイプに置き換えてある。 |
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◇塗装・マーキング
キット指定の4/JG4の11+−とした。
塗装はキットの通りで、下面:RLM76、上面:RLM74+RLM75の迷彩。塗装は全てエアブラシで行った。 マーキングも機首の部隊マーク以外は全て、マスキング・エアブラシで仕上げて、いつものように最後に半つやクリアをエアブラシし、少々スミ入れをして完成。 |
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◇まとめ
取りあえず完成させたみたといったところだが、それでも結構苦労してしまった。今になって見ると、だいぶ怪しいところもあるなぁ・・・
こういう古いキットと格闘していると、コレクションは増えていかない・・・ |
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◇参考資料
1) Fw190とMe262写真集 航空ファン1973年5月増刊号
2) 第二次大戦ドイツ軍用機 航空ファン別冊 No.33 |