MODELLBAU
1:48 Messerschmitt Bf109G-6 (Arii)

Bf109G-6_1
製作:1991年10月7日
記事:1994年9月4日
オオタキの古いキット(発売は1975年ぐらいか?)で、発売された当時は1/48でまともなG型は皆無だったこともあり、高く評価されたものだ。
凹線のパネルラインは繊細で、いまでも一級品であるが、形のつかみ方がまずく、「機首が短すぎる」「胴体後半が下がりすぎ」など基本的で修正不能のミスが多く、完成後のイメージが悪くなってしまうキットだ。

このキットは2〜3個購入してあると思うが、今回製作したのはオオタキから金型が流れたアリイ製のもの。

◇コクピット・キャノピー
大体ものは揃っており、サイドパネルにも一応のモールドがあるが、古いキットなので精密感はあまりない。

防弾板が後部隔壁といっしょになっているが、作業性が悪いので切り離してて組み立てた。また、今回選んだ機体は、防弾板がガーランドパンツァーに交換されているので、透明パーツとプラバンで作り換えてある。

◇胴体
最初にも書いた通り、機首が短く見えるし、後半のラインが下がりすぎているが修正は難しいのでそのまま。
コクピット部の下部胴体に無線機の点検口?がついているので、パネルラインで再現しようと思ったが、大変だったなので0.1mmプラバンを貼って表現した。

機首上面の機銃口が開いていないので、機銃のミゾを深くすると同時に穴を開けてある。機銃は金属パイプで作ってやった。
13mm機銃用のバルジはのっぺりとしているので、プラペーパなどで、デティールアップして見た。
まず、前後に切り離し前半部は0.3mmプラバンを裏に張り付けボリュームアップしてやる。後半部は0.1mmプラバンで取り付け部を作り、メリハリを付けてやる。これで、前半部は後半部より1段高くなる。

◇主翼・尾翼
主翼はよくできているが、タイヤハウスのバルジが少々大きすぎるようだ。
翼端の航行灯は透明ランナーにピンバイスで電球を再現したものに替えてある。

水平尾翼は問題ないが、垂直尾翼は方向舵のコードが過大のようだ。すこし、短く削ってやれば良かったのだが、完成後に気がついたので修正できていない。

◇エンジン・プロペラ
金型が古くなったせいだと思うが、排気管カバーのモールドがちゃんとした形になっていないので、削り落としてプラバンで作り直した。
エンジンの左側にある気化器のエアインテークは、砂漠用のサンドフィルター取り付け用切れ込みがあるので、埋める必要があった。
エアインテークの胴体との取り付け部をプラペーパで一段高くしてメリハリを付けてみた。

エンジン下のオイルクーラは内部のパーツが、取れてしまって情けない有り様になってしまった。

プロペラ・スピナーなどは問題ない。

◇降着装置
G型としては、タイヤの厚みが不足気味でトレッドパターンもオーバーだ。
流用できるパーツもなかったので、そのまま使用してしまった。主脚柱にブレーキパイプを追加してある。

Bf109G-6_2 Bf109G-6_3 Bf109G-6_4
◇小物
主翼下面に20mm機関砲のゴンドラを付けるが、銃口をピンバイスで開口しただけ。

アンテナマストはプラバンで作り直し、ループアンテナは金属線で作り直した。

◇塗装・マーキング
「世界の傑作機 No.56」に載っていた12+−とした。

塗装はグレイ系の下面:RLM76、上面RLM74+RLM75。主翼付け根が大きく黒色で塗られているのが変わっている。
機首下部、方向舵は黄色で塗られているようなので、主翼両端も黄色に塗装した。スピナーは全面、黒色。(RLM70かもしれない)
スワチカは胴体は白+RLM74、主翼上面は白縁のみである。主翼下面は通常タイプとした。尾翼のハーケンクロイツは黒に白縁。機番の12と−は黒に白縁。

ハーケンクロイツにマイクロスケールを使った他は、全てマスキング・エアブラシで仕上げた。

◇まとめ
今となっては、つらいものがあるキットだが、それなりの仕上がりにはなったと自己満足している。
残りのキットも、何とか完成させたいとは思うのだが、ハセガワ、フジミを始め他のキットもたくさんあるので・・・

◇参考資料
1) 第2次大戦ドイツ軍用機
2) 世界の傑作機
3) メッサーシュミットBf109B〜F モデルアート増刊号