MODELLBAU |
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1:48 Messerschmitt Bf109F-4 (Airfix) |
製作:1991年11月9日
記事:1994年9月2日 |
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10年ほど前に発売された、1/48では始めて?のF型のキットである。
それまではオオタキのG型、レベルのG-10型しかなかった。しかし、オオタキのものは外形がイマイチだったし、レベルのものは手に入りにくい上、大型カウリング・大型タイヤハウジング付きの後期タイプであった。 そういう訳で、このF型で外形が美しいエアフィックスのキットには大喜びした憶えがある。その後、ハセガワやフジミからF型、G型で新しいキットが発売されたが、プロポーションの良さというか、Bf109らしさというのは、今だにこのキットが一番だと思う。 グンゼが発売した時に購入したものだが、あと2つぐらい買って置きたかった。(ハセガワやフジミも買い込んであるのにどうするのかなぁ?) |
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◇コクピット・キャノピー
座席や機関砲カバーの形がおかしいが、目をつむることにした。
このキットで関心させられるのがサイドパネルのモールドで、表面にヒケが出ないのが不思議なぐらいメリハリのあるモールドが施されている。 細かく塗り分けてスミ入れをすれば、実感あるサイドパネルができあがる。このあたりは、ハセガワやフジミのキットだと、パーツ数は多くても幾何学的なモールドが妙に実感ないものとなるから、また不思議である。 メータパネルも1/48程度では、キットのパーツを細かく塗り分けてやれば充分OKだと思う。 照準器は少しでディテール不足なので、プラバンなどでモールドを追加した。 |
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◇胴体
細い凸線のパネルラインなので、アクリルカッターなどで凹線に直した。
外形、パネルラインとも申し分ないと思う。尾輪がはさみ込みになっているので、取り付け部を削って後から差し込めるようにした。 主翼付け根の胴体下部はなんのモールドもないので、主翼を接着したあとで、図面などを見ながらパネルラインなどを追加してやったが、もうすこしオーバーでも良かったようだ。 主翼接合ボルトカバーが、別パーツとなっているのでありがたい。 |
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◇主翼・尾翼
主翼の後縁が少し厚いので、ヤスリで削り、パネルラインは凸線なので、胴体同様に彫り直してある。
主翼と胴体との接合は、主翼側のタボが短すぎてうまく決まらないので、左右のバランスと上反角に気を使った。 最近のハセガワやフジミと違ってフラップや前縁スロットが別パーツになっていないが、かえって作りやすくて良いような気がするのは私だけか? 水平尾翼は問題ないが、垂直尾翼はプロペラトルク打ち消しのための非対称形が表現されていない。あまり目立つ場所でもないのでそのままとした。 |
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◇エンジン・プロペラ
このキットの最大の欠点は、エンジンカウリングが組み立てにくいことである。
まず、機銃口を開けて左右を接着する。胴体との間もすきまができるので、パテはできるだけ使わないでプラバンなどで調整した。 組み立てはめんどうだが、できあがるとBf109特有の機首上部のラインがたくみに再現されていて、それまでの苦労が報われた気がする。 プロペラ・スピナーとも問題ない。スピナーの先端に穴が開いていないので、ピンバイスで開けておいた。 排気管が胴体と一体モールドなので、削り取って別パーツを流用したいところだが、めんどうなので排気管カバーを0.1mmのプラペーパで付く直す。これだけでもだいぶ違って見える。 |
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◇降着装置
脚柱、タイヤ、脚カバーとも充分なモールドであるので、ブレーキパイプを銅線で追加しただけ。
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◇小物
ピトー管は金属パイプで作り替えようといつも思うのだが、今回もキットのまま。
マスバランスはキットのままで充分だと思うが、このマスバランスのダイキャストパーツがデティールアップ部品として売っているのには驚かされる。 増槽は今回は使用しなかったが、わたし好みのタッチである。増槽ラックは形が悪く使いものにはなならい。使う場合は、オオタキから流用すると良いかもしれない。 |
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◇塗装・マーキング
いろいろ悩んだのだが、結局キット指定の7/JG54 6+〜とした。
塗装はすべてマスキング・エアブラシで行った。 キット指定ではRLM70+RLM71となっているが、常識的にもまた出来上がりの見栄えからいっても、RLM02+RLM70であろう。 RLM02はMrカラーそのまま、RLM70は最近調合を変えたもので塗装したのだが、いい色合いとなったと自画自賛している。 マーキングは方向舵のキルマークを手塗りとした以外は、全てデカールとした。デカールは少々厚めで貼りにくいが、その分下地の色が透けてこない。 最後にデカールの固定を兼ねて、全体に半つや消しクリアを吹き付けて、つやを整えてある。 アクリル塗料のつや消し黒を薄めたもので、要所要所だけスミ入れをして完成。 完成後、いつの間にか右サイドの部隊マークをひとつ失念してしまっていたので、いずれ何とかしようと思っている。 |
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◇まとめ
Bf109はF型が一番かっこいいと言う人もいるが、なるほどと思わせる。
G型となるといろいろと出っ張りやら、ゴンドラやらが増えて、それはそれなりなのだが、スマートさから言えば、やはりF型かな? |
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◇参考資料
1) 第2次大戦ドイツ軍用機
2) 世界の傑作機 3) メッサーシュミットBf109B〜F モデルアート増刊号 |