MODELLBAU |
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1:48 川西 水上戦闘機 強風11型 (Tamiya) |
製作:1998年4月20日
記事:1998年4月21日 |
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◇コクピット・キャノピー
コクピット内、座席のエッジが厚い以外はストレート組でも十分である。
気になる座席は自作するにも、エッジを薄くするにも、面倒な形状をしているので、キットままとし、ファインモールドのエッチング製シートベルトを追加するだけとした。 ただ、ヘッドレスト後方のループアンテナは装備していないようなので、取り付け穴を塞いである。 中西のコクピット内部色は良く分からないので、Mr.COLORの中島系内部色をそのまま使ってしまった。 ちなみに、タミヤの指定色ではもっと明るく、グレイがかっているようだ。 キャノピーは3分割されており、形状・透明度・厚みのいずれも問題なく仕上がっているし、工作もやりやすい。 |
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◇胴体
胴体は特に問題ない。主翼との接合がフィレット部にくるが、比較的簡単に滑らかになる。
カウリングは、胴体の部分と先端のパーツの合いがいまいちである。パテ埋め、ペーパーがけ、パネルライン直しを行う必要があった。 |
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◇主翼・尾翼
主翼形は層流翼の感じも、例のガル翼に見える後縁の捻り下げも少々オーバー気味だが、良く表現されている。
翼端灯は例によってクリア材に置き換え、省略されている主翼上面の編隊灯(左右2個ずつ)もクリア材で追加してある。 |
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◇エンジン・プロペラ
エンジンも一応パーツ化されているが、完成すると全く見えなくなる。
スピナー、プロペラも問題ない。 |
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◇フロート・ドリー
このキットのすごいところは、フロートに仕込む重りが用意されていることである。ただ、キットの重りでは心配だったので、パチンコ玉を1個追加してある。
主フロートは、タミヤの二式水戦と同様に、V字支柱とフロートの一部が一体成形されている。 このパーツ構成だと確かに、組み立て易いのだろうが、合わせ目の処理がいかにもやりにくい。 ここは、V字支柱を切り離し、フロートを十分に整形してから組み立てたが、主フロートと胴体の合いはあまり良くなく、パテ埋めのお世話になった。 翼端フロートは特に問題ない。 ドリーも特に問題ない。デキとしては25年前の二式水戦とあまり変わりなく、そういう意味では二式水戦がすごいのだろう。 |
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◇小物
ピトー管は0.6mm真鍮パイプと0.3mm真鍮線で作り直してある。
アンテナマストや乗降用はしごはキットのパーツを使用したが、はしごは真鍮線あたりで作り直したいところだ。 |
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◇塗装・マーキング
マーキングはキット指定の「オツ-1103」とした。この機体は資料(2)に不鮮明ながら写真が載っている。
塗装は日の丸も含めて、尾翼のマーク以外はマスキング・エアブラシで仕上げてあるが、前作の紫電改や紫電と同様に塗装の退色を再現した手法で仕上げた。 実戦ではあまり使用されていないと思われるので、「はがれ」の表現は今回見送った。 仕上げのスミ入れは、下面をダークグレイ、上面をフラットブラックで行い、半艶消しクリアで仕上げてある。 排気や機銃部分のスス汚れは、パステルの黒を使用してある。 |
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◇まとめ
完成した強風は思ったより良い形をしていた。気に入らなかったスピナーも、完成するとけっこう良く見えるから、不思議なものである。
後期型用のカウリングとスピナーのコンバージョンキットが、「ホビーショップはせがわ」から発売されているので、これが手に入ったらもう1機作っても良いかな? |
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◇参考資料
1) 世界の傑作機No.2 1971年5月号 紫電と紫電改
2) 日本海軍機写真集 |