MODELLBAU
1:48 Dassault Mirage2000 (Monogram)

Mirage2000_1
製作:2004年5月16日
記事:2005年11月5日
このキットは、最近、ハセガワ=モノグラムブランドで販売されている改修版ではなく、初期の試作1号機のキットである。
最近のキットでは、なぜか主翼下面パーツのみスジ彫りが凹線となっているが、このキットは全て凸表現。武装も妙なロケット弾ポッドとマトラ・マジックになっている。

◇コクピット・キャノピー
コクピットは、HUD部分を多少デティールアップしただけで、そのまま組み立てた。
メーターパネルは、実機と全く違うようだが、試作機はこんなものなのか?(そんなことはあり得ないが・・・)
座席は、モノグラムらしいできで、キャノピーもいい形をしている。このあたりは、新しいイタレリのキットより良さそうだ。内部色は、ニュートラルグレーで

◇胴体
モールドを彫り直して、形がわるい上部中央のエアアウトレットを作り直した。
さらに、主翼付け根中央付近にある、小さなエアアウトレットも、プラ板から作って追加した。このエアアウトレットは、イタレリのキットでも忘れられているようだ。

◇主翼・尾翼
主翼・尾翼もパネルラインを彫り直してある。
新しい、HellerのN型と比べてみても、キットのラインは正確なようだ。

◇エンジン・エグゾースト
エンジン部分は、キットのままでなにもしていないが、アイリスの枚数が少ないようだ。

◇降着装置
主脚関係は、良くできているのだが、モノグラムお得意のパーツ一体化が災いしている。前脚の内壁と扉が一体となったパーツが、後から組み込めなかった。

Mirage2000_2 Mirage2000_3 Mirage2000_4
◇小物
キット指定の武装は全てはぎ取り、増加タンクも取りつけなかった。
主翼内側パイロンを活かすために、一体となっているロケット弾ポッドを削り取るのは苦労させられた。
ピトー管は、金属パーツに替えて、先端のふくらみはハンダを盛り上げて再現して見た。機首部のセンサーや、アンテナはプラ板で作り替えたり、キットのパーツを小さくしてある。
残念ながら、キットには給油プローブが付いていないが、試作機という設定に甘えて、自作しなければいけないところを、オミットしてしまった。

◇塗装・マーキング
塗装は試作4号機のデモンストレーション塗装・・・と、言いたいところだが、まったくのフィクションである。理由は、デカールがキット付属の試作機のものしか手持ちになく、デモンストレータ塗装は趣味ではないため。
塗装は、明るい方のグレーは英軍機用のライトグレー(13S381C/627)、濃い方のグレーは写真を見ながら調合したが、NATO標準迷彩のダークシーグレイで良さそうだ。レドームは、米軍用のFS36320
マーキングは、キットのデカールを使って、デッチ上げてある。

◇まとめ
マーキングをフィクションとすることにより、ようやく20数年ぶりで、完成までこぎつけることができた。
たぶん、試作機ができた当時に作られたキットだと思うが、全体のイメージや細部は良好である。
今年はフランス機をテーマとしているので、この後もMirage2000N(Heller)や、Super Etandard(Heller)、F-8E(FN)(ハセガワ)などを作るつもりだ。プロペラ機は、D520(タミヤ)、MS406(ホビークラフトカナダ)、Hawk75(ホビークラフトカナダ)、AU-1(ハセガワ)などがあるが、どこまで完成することやら?

◇参考資料
1) 航空ファン 1987年11月号
2) ModelArt誌 2001年12月号
3) Website