MODELLBAU
1:48 Cessna A-37B Dragonfly (Monogram)

A-37B_1
製作:2003年11月30日
記事:2003年12月1日
このキットは、いつもより”モノグラムタッチ”が強く、実機のイメージ通りのヘビーなモールドが施されている。
いつものようにパネルラインを彫り直すと、せっかくのリベットや、一段、浮き上がったパネルのモールドなども消えてしまうし、彫り直しもだいぶヘビーそうなので、どうしたものかと悩んでいたのだが、結局、パネルラインの彫り直さないで、完成させることとした。
モノグラムのキットは、その表面モールドを活かして製作するのが、一番難しいと言われているが・・・

◇コクピット・キャノピー
コクピットは、いつものようにモノグラムタッチの実感あるモールドが施されている。
資料の写真と見比べて見ても、良くできているので、ちょっぴりフィクションを加えて塗り分けてある。

キャノピーは、中央のフレームのパーツを作り直したかったが、キットのパーツに軽め穴を空けただけで、お茶を濁してある。こういうところは、エッチングパーツが有効な部分だ。

◇胴体
できるだけ、パネルラインを消さないように気をつけて組み立てたが、キャノピーの前と後ろ部分は、彫り直しということになってしまった。
アンテナが、たくさん付いているが、時期や機体によっては、キットに付属しているアンテナが付いていない場合もあるようだ。

◇主翼・尾翼
主翼・尾翼とも、パネルラインを消さないように気をつけて組み立ててある。

◇エンジン・エグゾースト
インテークの内側もそれなりのパーツが用意されているが、ちょっとすき間ができてしまった。
エアインテークに可動式の、防塵ネットが付いているが、ここもエッチングパーツでも使わないと、再現が無理な部分だ。

◇降着装置
モノグラムらしいデキで、良くできているが、何と行っても短足なので、デティールの良さが、あまり目立たない。
資料から、塗り分けをキット指定とは変えて、各扉の裏側を銀色、脚庫内部はジンクロとしてある。

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◇小物
垂直尾翼先端のピトー管を真鍮パイプと真鍮線の組み合わせたもので置き換え、ホイップアンテナも金属線としてある。

翼下の装備は、増加タンク1個づつと250ポンド通常爆弾を2個ずつとした。爆弾は2個しかついていないので、ハセガワのウェポンセットを使用。
キット付属のミニガンポッドやナパーム弾は、外形に特徴がなくて何だか良く分からないし、大体、ナパーム弾は非人道的だ。

◇塗装・マーキング
塗装はもちろん、ベトナム迷彩である。
下面:FS36622(ライトグレー)、上面:FS30219(タン)、FS34102(グリーン)、FS34079(ダークグリーン)
マーキングは、キット指定の14SOW/8SOSの機体としたが、実機写真が資料(1)にカラーで掲載されている。全てデカールを使って、手抜きをしているが、ヘビーなモールドにデカールを張ったので、かえって苦労してしまった。
仕上げのクリアはちょっと、グロスを強くして見た。

◇まとめ
このユニークな形の小さな飛行機は、アメリカ軍ベトナム迷彩コレクションには是非、欲しい機体である。
形がユニークと言えば、OV-10や、OV-1なども負けていないが、残念ながらこれらの飛行機は、良いキットに恵まれていない。

このキットを作りながら「アメリカ軍は、B-52からこんな小さなジェット機まで、ベトナム戦争に投入したのに、結局負けてしまった。また、イラン・イラクで戦争しいるし・・・」などと考えてしまった。

◇参考資料
1) 世界の傑作機 1976年1月号
2) Website