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製作:2003年11月11日
記事:2003年11月12日
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モノグラムのジェット機キットの中でも、このキットは初期のものなのか、あまり、デキが良いとは言えない内容だった。
だいぶ昔に、会社の後輩からもらったアメリカ土産で、ずーっとしまったままになっていたが、最近、ハセガワの新キットが発売されたので、慌てて引っ張り出してきたものだ。
C型は生産機数も少なく、資料もほとんど持っていないので、あまり、無理しないで完成させることにした。
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◇コクピット・キャノピー
このキットの最大の欠点が、コクピットがいつものモノグラムタッチではないところだ。
メーターパネル・サイドコンソールのモールドがあまく、イジェクションシートのできも良くない。
メーターパネルとサイドコンソールは、ジャンクデカールを流用して、それらしく仕上げ、イジェクションシートは、キャノピーを閉じてしまうことにしたので、そのままとした。
キャノピーは、3分割となっており、外形・透明度とも問題ないできだが、お互いの合いはちょっと悪い。デティールアップとしては、可動キャノピーに付いている、エアパイプが省略されているので、金属線で追加してある。
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◇胴体
実機のとおり、後部胴体が別になっているのだが、前部胴体との合いが悪く、組み立てに苦労してしまった。もちろん、前後胴体は接着してある。
パネルラインは、彫り直してあるが、めんどうな部分は、だいぶ省略した。
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◇主翼・尾翼
主翼は、胴体上部パーツと一体成形になっていて、組み立てやすい。
パネルラインは、やはり適当に間引いて彫り直してある。
翼端に燃料タンクを装備させたが、そのままだと、主翼との間に大きなすき間ができてしまう。ここは、パテなどは使わないで、0.1mmのプラペーパで、すき間を塞ぐようなフェアリングを作って対処した。
尾翼は、水平尾翼と垂直尾翼の合わせが”きつめ”だったが、特に問題ない。
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◇エンジン・エグゾースト
アイリス部のモールドがあまいので、プラペーパーを貼って強調して見た。
胴体の分割構造が災いして、後ろから見ると、ジェットノズルとアイリス部の中心がずれてしまっている。
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◇降着装置
少ないパーツ構成で良くできているが、前輪・主輪ともホイールハブの穴が貫通していて、脚柱の取り付けピンの頭が表に出てくる設計は、いかにも、古めかしい。
前輪は、穴が大きく取り付けピン側に、0.1mmのプラペーパーを一巻きして、対処してある。
着陸灯がクリアパーツで用意されているが、ちょっと小振りであった。
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◇小物
レドーム先端のピトー管は、真鍮パイプと真鍮線の組み合わせたものに置き換え、その他のアレスティングフックなどは、キットのものを使用した。
胴体下面にサイドワインダーを装備するようになっているが、写真では見かけなかったので、オミットした。
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◇塗装・マーキング
キット指定のベトナム迷彩とした。
下面:FS36622(ライトグレー:ほとんど白だが・・・)、上面:FS30219(タン)、FS34102(グリーン)、FS34079(ダークグリーン)の迷彩塗装。
脚庫内部などは、インシングニアホワイトの指定となっているが、下面色で塗装してしまった。
マーキングは、キットのデカールを使用。ちょっと、白色が透けたり、透明部分が目立ってしまったが、たまには手抜きも良いでしょう。
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◇まとめ
F-104は、塗装・マーキングとしては、ドイツやイタリアが使用した機体が好みなのだが、ベトナム迷彩もなかなか良いようですね。
1/48ジェット機の次アイテムは、A-37Bドラゴンフライ。もちろん、ベトナム迷彩で・・・
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◇参考資料
1) 世界の傑作機 1973年5月号
2) 世界の傑作機 1978年1月号
3) Website
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