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製作:2001年10月9日
記事:2001年10月26日
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モノグラムのキットは、一時期とても合いが悪くなったことがあり、このキットも、そんな時代のキットである。
今はもう、タミヤが1/48で新しいSkyraiderを発売しているので、こんなキットを苦労して作らなくてもいいのだが、装甲板のモールドとか、コクピット内のモールドとかはさすがにモノグラムといった感じのキットである。
私が購入したのは、ハセガワ=モノグラムブランドのもので、有名なミグキラーと変なものを積んだ機体が再現できるようになっている。
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◇コクピット・キャノピー
コクピットは、例によって少ない部品で感じよく仕上がっている。指定通りの色に塗り分け、白・黄・赤・青などでスイッチ類を塗ってアクセントとしてある。シートベルトも塗装で済ませた。
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◇胴体
モールドを彫り直してあるが、装甲板やパネルのリベットなどは、消えないように注意してある。
下面のエアブレーキの真ん中が、左右パーツの接合部分となるが、とても整形しきれないので、エアブレーキのモールドを全て、モーターツールで削り落とし、プラ板で作り直してある。
また、アレスティングフックと一体となった尾輪格納庫を、胴体貼り合わせ時に、組み込む必要があるが、整形の邪魔となるので、アレスティングフックは切り取り、塗装後に取り付けるようにした。
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◇主翼・尾翼
主翼は、外側の機銃のアクセスパネルがなく、モールドが全体に怪しいので、資料(1)を参考にやり直してある。
また、私のキットだけかもしれないが、胴体との間やエルロンの合わせ目に、大きな隙間ができたので、プラ板をはさみこみ修正する必要があった。
尾翼は、パネルやリベットのモールドを消さないよう、モールドを彫り直してある。
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◇エンジン・プロペラ
エンジン部分は、シャッターが閉じられた状態でモールドされている。エンジンパーツも一応ついているので、好みの問題からシャッター部分を切り取ってある。
本当は、カウリング内側に、切り取ったシャッターを付けなくてはいけないが、省略してしまった。
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◇降着装置
主脚関係は、良くできていると思うが、ちょっと組み立てにくかった。注意したつもりだったが、完成してみると、ハの字に開いてしまった。
また、搭載物を満載状態=一番ショックアブゾーバが縮んだ状態でモールドされており、イメージより3点姿勢の抑角が不足気味となる。
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◇小物
キット指定の爆装はちょっと、個人的な趣味に合わないので、センターの増加タンクと、外側パイロンに250ポンド爆弾を2個ずつ付けただけとした。爆弾は、延長信管を切り取り、標準形に戻してある。
ピトー管や、20mm機銃は、金属パーツより自作。翼端灯などは、透明パーツに置き替えたいところだが、敢えて塗装で済ませた。
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◇塗装・マーキング
塗装はキット指定のミグキラーのNE577とした。
塗装は、下面:白、上面:ガルグレーの標準塗装、主翼と尾翼前縁をグレー、垂直尾翼上端と、センターパイロンの増加タンク先端は、ディトナグリーンである。
また、主翼前縁のアンテナフェアリング?は、黒ではなくレドーム色(ライトカーキ+白)としてある。
マーキングは、全てキットのデカールを使用したが、余白部分は丹念に切り取ってある。
排気管の汚しは、パステルとエアブラシの併用、実戦状態を意識してフラットブラックだけでなく、レッドブラウンを使ってさびやオイル汚れも表現して見た。
さらに仕上げには、ちょっと艶を押さえたクリアをエアブラシでオーバーコートしてある。
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◇まとめ
プロペラの単発機とはいえ、さすがにSkyraiderは大きい。
主脚のすぐ外側のパイロンにロケット弾ポッドでも付けたかったのだが、残念ながら手持ちがなかった。後から何かぶら下げようとして、増加タンクを切り飛ばす時に、無くなった揺れ止めも再現していない。
また、写真を見るとセンターパイロンの増加タンクは、尾部を取り外してあるものを使っていたようだ。
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◇参考資料
1) 世界の傑作機
2) モデルアート誌
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